Matcha picks

日本の抹茶のお菓子をBOXに一つにまとめたものを海外へ販売されるサービスを立ち上げられるとのことで ご依頼をいただきました。
ターゲットは、日本の食文化に深い興味があり、尚且つ日本に来たいが何かしらの理由があり来れない方。
20~40代の女性中心に、気軽に抹茶BOXを自宅で味わえるのが魅力です。
SNSなどで日本の文化の発信などもされていくとのことで、日本と海外をつなぐ素敵な事業だなと感じました。

ご依頼背景

以前より私の作品の世界観を気に入ってくださっていて、いつか依頼したいと考えてくださっていたとのこと。
嬉しすぎるお言葉と、ワクワクするような事業内容で、ご依頼時にとても嬉しかったことを覚えています。

クライアントさまのご希望

という内容でした。

デザイン計画

（１）全体のトーンについて

日本の和の良さを生かしながら、純和風ではなくトレンド感も意識したデザインにすること
筆文字などの分かりやすい「和」のテイストも考えましたが、ちょっと王道すぎる感じもしたので、
革新的なサービスに合わせて少し個性的な側面も入れるように考えました。

（２）カラーについて

抹茶のお菓子をテーマにしたブランドということで、ここは分かりやすさを重視してグリーン系１択でご提案することにしました。
サービスの内容が具体的で狭い場合には、その内容と違和感のないカラーリングをすることで、
分かりやすいメッセージを伝えることができます。

ロゴデザインの制作

デザイン計画をクライアントさまに簡単な資料でご提案したところ、「ぜひその方向で進めて欲しい」とのことだったので、ここから制作に入っていきます。
ちなみに資料のご提案後、クライアントさまとのお話の中で「漢字をアレンジしても面白そう」というアイデアを追加でご提案させていただきました。
日本人にとっては漢字は馴染みのある文字ですが、海外の方にとっては独特の形でそのフォルムをおしゃれと感じられる方も多いそうで、漢字を使うことで「和」のイメージを直感的に感じてもらえるのではと思って追加でご提案したアイデアです。
クライアント様もぜひ見てみたいとのことだったので、１案は漢字をアレンジしたデザインで考えることにしました。

A案

［茶］
抹茶を代表するシンボルの漢字、「茶」の形をシンボルマークにしました。
日本の伝統的な漢字を書く時の止め・ハネをモチーフの端々に表現し、
和の文化らしいわびさびを取り入れました。
［結び目］
外国人の方と日本をつなぎ、結ぶ。直接地上に足を踏み入れなくても、
国境を超えた文化の絆は生むことができる。海を超え、大陸を超え、
日本の風習や味・文化を手軽に味わってほしい。そんな想いを結び目で表現しました。
［茶筅］
抹茶とお湯を振って泡立てるために使う伝統的な道具である茶筅を漢字の中心に施しました。
抹茶の味だけではなく、日本の文化やその過程にも触れてほしい。そんなメッセージを込めました。
［角印］
一つのBOXの中に様々な抹茶のお菓子が入っている様子を角印のように表現し、
アクセントにつけるパターンも作成しました。

B案

［水引］
Matcha picksを通して、日本と海外が「結ばれていく」姿を、 日本古来の風習に用いられた「水引」と捉えました。
水引には「包みがほどけないようにする機能」があります。
これは、海外のお客様と、日本という国の信頼関係がいつまでも結ばれることを表現しました。
また、水引には「結びに気持ちを託し、気持ちやものを贈る役割」もあり、
これはMatcha picksの真心をロゴマークに込めています。
［箱］
シンボルの形はシンプルな四角形にしています。この箱の中に、
いくつもの素敵な抹茶のお菓子が入っていることを、複数の線で表現しました。
［M］
ブランド名の頭文字であるMの中心部分のV字になっている箇所をシンボルのデザインに取り入れました。

ロゴデザインの決定！

クライアントさまにご提案後、A案にご決定いただきました。
どちらも迷われてとても気に入っていただけたとコメントいただきました。

複数バリエーションのご納品

ロゴが決まったら、さまざまな場所で使っていただきやすいよう、 複数パターンを制作して、ご納品させていただきました。